FUKUSHIMA
みなさんこんにちは!SORAです。
つい先週までは新潟にいました。そしてつい昨日までは福島にいました。
そして今は東京にいます😌
今回、ご縁があって福島に行くことになって、3泊4日と短い間ではありましたが
とても貴重な体験ばかりさせて頂いたので、今日はそのことを記事に書きたいと思います。
福島に行ったきっかけ
僕の最近の生き方は、いい意味で”流れ”に身を任せながら生きています。
先週まで新潟にいたのも、今回福島に行ったのもそういった”流れ”がやってきたので
それに逆らう事無くただ身を任せていったまでなのです。
僕はちょうど一ヶ月半くらい前に熊本にいました。プチ紅茶畑体験をして、
その時の体験がきっかけで”生産者”側から見た食への向き合い方に興味が湧きました。
そう思った地がたまたま熊本という被災地で、水俣市という一昔前、アノ公害病で苦しんだ場所で、そして有機栽培・無農薬で紅茶を作っている天野製茶園さんのところで。
そんな色々な偶然が重なり、天野さんから今回一緒に福島に行くのを誘われ
是非!!!と返事をし連れて行ってもらったのです。
ではなぜ、今回天野さんはそもそも福島に行こうと思ったのか。
そこには深い理由がありました。
今から3ヶ月前、熊本で大きな地震がありました。
多くの方が被災し、人が足りない、物が足りない、土地がめちゃくちゃになり
家も崩壊したりと未だに復興の目処はたっていません。
天野さんの住んでいる水俣市の山奥でも大きく揺れましたが、
TVで報道されていた映像などに比べると被害は全然なかったそうです。
しかし、二回に及ぶ大きな揺れ、絶える事の無い余震に恐怖を感じ
しかしそういった方々まで物資や支援の手などは行き届かず、そこで天野さんは
地震直後からいち早く動き出し炊き出しをしたり物資の運搬をしていました。
ようやく少し落ち着いてきたなか、天野さんは「まだまだこれから。」と
叫び続けています。
震災が起きる前からの熊本の課題として、若者の地域離れ、とそれに伴った離農(農業を辞め、離れていく事。)があったといいます。
親の家業を継ぐことが当たり前じゃなくなってきたこの世の中の流れにいたのは
(いるのは)熊本も例外ではなく、せっかく山と海と気候に恵まれた土地があるにも
関わらず農業をする若者が減っていき、その分郊外から都市部へ行く人も増えました。
そんな中、地震に遭い農業どころでは無い状況になってしまって
代々受け継いできた農業を辞めたくはないけど、”今”生活しないといけなくて、
家族に食べさせてやらないといけなくて、仕方なく仕事を求めてどっかもっと人の
いるところに、仕事のあるところに、とその地域や熊本を離れてしまう人が
増えてしまう状況に追い打ちをかけられてしまいました。
「何んとかそこで、踏ん張ってほしい。」
そう天野さんは訴えかけます。しかしこの苦しい中この地に残りながら
生きていくのにはそれなりの「覚悟」が必要だと。
そして、天野さんの住む水俣市にはもう一つの「覚悟」を持った人達が
生きているといいます。
ちょうど今年で60年。皆さんはこの数字が何を表しているのかわかりますか?
それは、”水俣病”という『公害の原点』とも言われる病気が公式確認 されてから
60年なのです。工業廃水に含まれたメチル水銀を魚が摂取し、その魚を人間が食べることによって体内に少しずつメチル水銀が蓄積していき、やがてそれが原因で神経細胞が障害を受けてしまう病気です。水俣病を完全に治す治療法はまだ発見されていないそうです。当時多くの人を苦しめただけでなく、色んな生態系、自然を破壊しました。
そういった土地で、”治らない”病気と闘いながら生きていくのには
「覚悟」が必要で、その背景を持ちながら生きているからスゴい、と天野さん。
今回福島に行ったのは、福島にいる人達の「覚悟」を見に行くため。
「福島も大地震に遭い、しかもそれに加え津波に襲われ原発での事故もあって、
まだたった5年だけど、されど5年。この苦しい中生きてきた先輩たちから
これから自分も生産者側の人間として、被災者として、でもこの熊本県水俣市という地に残って。地域をどうにかして盛り上げながら頑張っていきたいと思っているから、
これからのヒントだったりアドバイスを頂けたらなって思ってね。」
そう今回の福島訪問への熱い思いを、たった少しの時間ご一緒させてもらっただけの
僕に語ってくれて、ついていってみたい?と声をかけてくれたのが
今回僕が福島に行く事になったきっかけです。
本当はもっと書くつもりだったけど、今回は少しずつ頭を整理しながら書きたいので
今回は”きっかけ”まで。次回はこの記事の続きから書きます。
それではみなさん、さようなら〜
毎週金曜日の更新では無くなってきたけど、読んでいる人も少ないので(笑)
あまり気負わず気ままに更新していくので(でも継続はするので)
暇なときにでも読んで頂けるとハッピーです!
カブを洗っている時の写真。