「文化」と「無駄」のお話
みなさんこんにちは。SORAです。
ヒッチハイクで石川、京都へ行き
大阪から東京へもヒッチハイクで帰ってきました。
今回で3回目となるヒッチハイクでした。とても楽しい時間を過ごしましたので、今日はその事について記事を書きたいと思います。
ヒッチハイクで生まれた出会い、石川へ
先日、ヒッチハイクで熊本に向かっている際に乗っけてくださった方で、石川に住んでいる方と仲良くなりました。
今回京都と大阪に用事がありヒッチハイクで向かっていましたので
途中下車し(通り道では、ない。)
石川に行って来ました。
石川に着きまず向かったのはある料理店。
魚菜工房 「壱」
小松市にある、おばんざいと美味しいお魚料理の店。店は小さなカウンター席が数席とテーブル席のみで、こじんまりとしています。(個室もあるそう。)
店には緩やかで静かな音楽が流れ
とっても落ち着く居心地の良い雰囲気。
カウンター越しに魚を捌きながらお客さんと喋るマスターの姿には惚れ惚れさえしました。
使っている食材は"地産地消"の考えをベースに、石川県産の野菜やお魚が中心。
豊富なメニューからは、どれを選んでも大当たり。本当に、久しぶりにこんなに美味しい食事を愉しみました。
お店のマスターの知巳さんとは、
前回僕を石川まで連れてってくれた松林さんという方の紹介で知り合いました。
「石川は日本一って言っていいくらい食べ物が美味しいところで、そこでめちゃくちゃいい店やってるやつがいるから、お前をそこに連れてってやる!」
その時、松林さんのこの一言が無ければ
僕が石川に行く事も無かったし
「壱」という素晴らしいお店と知巳さんにお会いすることもありませんでした。
そして、その松林さんとも、そもそもヒッチハイクをしていなければ会うことがありませんでした。
石川は、とても素晴らしいところです。
山も海もあり、適度に田舎でありながら京都を思わせる町屋が並んだ通りなどもあります。
美味しいご飯はもちろんのこと、京都に引きを取らない多種の郷土菓子があります。
こうした石川の良さを知れたのも、お仕事を休み僕を金沢へ半日観光へ連れて行ってくれた松林さんのお陰です。
本当にありがとうございました。
そうだ、京都へ行こう。あと大阪も。
京都に行き、僕を今回泊めてくれたのはオーストラリアから日本に語学・文化を学びに来ている留学生のせーら。
前回僕が京都に来た時、一人で伏見稲荷大社を歩いていたのですが
あんなにもロマンチックで綺麗なところを一人で歩いていることがどうも哀しくて、
シャイながらにも、誰かに声をかけることにしました。
幸いにも声をかけた同い年くらいの学生さんらとすぐに打ち解け、晩御飯も一緒に楽しく頂きました。
その時の学生さんらの一人がせーらで、何となく京都を離れた後も連絡を時々取り合っていたので今回頼んでみたら泊めてくれました!
せーらは、高校生の頃に千葉に留学したことがあって、それがきっかけで日本の文化や言葉に興味を持ってくれ
日本に今留学して来ています。
外国から来た人から見た日本、日本人、などがどう見えてるのかを聞くのは本当に面白くて、
芸妓と舞妓の違いを英語で事細かく説明してくれた時は、思わず笑ってしまいました(笑)
海外にいた時も日本にいる時も、自分がいかに自分の国の魅力に気付けていないかを教えてくれるのは、案外日本人では無かったりします。
そしてもう一人、京都では高校の頃のクラスメイトのかおりに会いました!
どこにいるのかな〜と思っていたらいつの間にか京都に住んでいたかおり。
高校を卒業し大学に進学するも、
自分の将来やりたい事を突き詰めて考えていった時に、その大学でやれる事と自分のやりたい事にギャップを感じ
大学を中退し、改めて他大学へと入学する為勉強をし、今年の4月見事希望の大学へ入学したそうです。
大学に入る、という事は大きな決断ですが、それを辞めるというのはもっと大きな決断だと僕は思います。
これは、僕が留学・旅をしていた時に思ったことでもあります。その決断の難しさにあるのは、終わりは何かの始まりを告げるから。それを誰にも言わず一人で決断し成し遂げ今、自分の道にまた走っている姿はカッコいい!って思いました。
来年からは自分も関西に住む予定なので、ぜひまた仲良くしてもらいたい🙃です!
大阪では、インドでお世話になった日本人宿 サンタナ 大阪支店に泊まりに行ってきました!
バラナシのスタッフだったあずぅさんにも会え、今回大阪サンタナで仲良くなった方々と大阪という街を飲み歩く事もできて大満足でした。
急に話しかけられ、商品を買わされそうになったり、値段交渉が始まったり
人がごみごみしてたり自動販売機でお酒売ってるあたりとか、友達だったかのように急に隣のテーブルから話しかけてくるおばちゃんたち。
僕のイメージする"日本の古き良き下町"と、どこか懐かしく感じる"インド感"が素敵です。
インドで会ったチャーリーさんとアヤエさんにもまた再会できたし、高校の他の友達のほなっちゃんにも会えて楽しい京都・大阪滞在でした。
そしてそして、今回は帰り道でも素敵な出会いがありました。
「文化」と「無駄」のお話
いつものように(いつもではない)、Googleで"東京"とルート検索をし、現地点から一番近い高速の乗り口に行くも
今日はなかなかヒッチハイクが上手くいかなさそうな感じが雰囲気として感じました。
40人近く(15〜20分くらいの間に)の方に断られそろそろメンタルがやられそうになってきた時に(ガラスのハート)
まるでヒッチハイクしてる子を見るのが当たり前かのような顔でドアを開けてくれ
「どこ行くのー?東京?じゃぁ一緒に行こうか!」
と話してくれたウオさんに出会いました。(ヒッチハイカーを見るのは僕が初めてだったそうです)
一回目で乗っけてくれた人が最後まで乗っけてくれることは初めだったので興奮したのと、ウオさんがほんとに気さくで話しやすいし話も聞きやすい人だったので
7時間くらい乗ってる車のなかでも終始楽しく過ごす事が出来ました。
そんな話の中、終わりの方にウオさんが言ってくれた言葉が、2つ、僕の心にささりました。(序盤は下ネタしか話してなかったです。)
まず1つ目。
「それ、文化にしてけばいいじゃん。」
という一言。
これだけ言っても何の話だってなるんでサラッと説明しますと
今、僕にはやりたいことがたくさんあります。
遠くない将来の目標としてあるのは、レシピ本を出すこと。
何でかっていうと、ざっくりいうと「食べるのが好き」だから。
「食べるのが好き」が自分の原点だと気付いた時に、自分のやりたい事は一気に増えました。
屠殺を通して命のありがたみを頭ではなく肌で感じ、食べるのをもっと楽しくしていく。
食べることによる幸せの代わりに健康が不足するのは嫌だから、栄養も勉強してみたい。多方面の栄養学を。
そしてそもそも食べるのが好き=食べないは嫌い=食料廃棄嫌い
の考えにも至りました。
その時に知ったのが、食料廃棄の出どころで本当に多いのは一般家庭であること。(数年前、フランスのデータ)
それを知った時に、レストランや企業で出る食料廃棄を無くしていこうって運動より、
大元の"一人一人の食に対する重み・意識の違い"を上げていく方が根本的解決になるのかなと思ったのです。
しかしその思いに至った時に、本を出すことという自分の目標は変わらないながらにも
自分の今思いついてしまったアイディアはもっと大きな動き(運動)になっていくのかなと思いました。
そうなると、じゃぁいったいそういった動きはどうすれば起こすことが出来るのかのアイディアが全くなかったのです。
そこで、ウオさんのひとこと。
「それ、文化にしていけばいいじゃん」
例えば、日本人がポイ捨てをしないこと。米粒1つ残すのもいけないと思う思想(今はそう思わない人も多いかもしれない。)
このモッタイナイ精神もそうだけど、これらってそれが一種の"文化"として根付いてるから
みんな守るし、間違えたら"恥ずかしい"と思われる。
だから、今僕が考えているその動きって、
人々の考え方を変えていくっていうんじゃなくて、それを「文化にしていく」ことが一番しっくりくるんじゃないかな、と。
そして2つ目。
「無駄」が経済成長をさせる。という一言。
例えば、その食料廃棄が出るってことも
ある意味誰かの役に立っているということ。
食料廃棄が出る=需要を超過した分生産していること、又は本当に必要な場所へ供給が行き届いていないということ。
そこで、余るくらいならもったいないと企業側が農家さんへ頼む野菜の発注量が半分になるとします。
すると、作る量が減ります。その分農家さんへの負担は減りますが収入は減ります。
そこで失業していく人たちは必ず生まれてくるし
農家さんが落とすお金も減っていきます。
そうして皆が無駄なことにお金を落とすことが減っていけば(節約していけば、でもある程度意味は同じだと思う)
経済はもちろん落ち込んでいく。デフレと同じ原理です。
もしかしたら、この例は極端なことかもしれないけど
でも僕がある意味でこの話を凄く納得出来たのは
僕がついこないだまで旅に出てて、裕福な国、そして不自由ない環境である日本に帰った時に
身の回りにあるものほとんどが「ゴミ」に見えたこと。
そして、それもすぐ日本の生活に慣れていくなかで段々とその「ゴミ」を欲しくなっていく自分がいたことが根底にあると思います。
十人十色ってこういう事なんだな、と。万人受けを狙ったら出来る事は限りなくゼロに近いけど、色んな人、色んな考え方があるのを知った上で自分の好きなことをやっていくのでは
結果が大きく違ってくることがあるということを思いました。
またやりたい事が増えてしまいました。
少しずつ、それが何かを記事に書いていきます。
石川では知る人ぞ知る"きんつば"という和菓子の名店、中田屋さんへ。
しかし調べてみるとどうやら、石川が発祥の銘菓ではないらしい。
松さん、お世話になりました。
これから長い付き合いをしていきたいです!
せーらのお友達で、マクラメを作る人に街でばったり遭遇。今日から僕も新潟で、マクラメ作ります。
誰かの家の中みたいな雰囲気の焼肉屋さん
煙が立ちこもる店内に換気扇はあってないようなもの。ゴーグルの貸し出しを無料でしてる。
2年前からLED電子版へと変わった「グリコ」
時代と共に変化していくものだろうが、僕としてはどこかあのレトロな感じが良かったのであります。
来年は、ここ大阪に住んでいるかも。
ではまた来週〜!