ヒッチハイクで熊本に行ってみた②
どうもSORAです。
今は今日の茶畑にての作業を終え、泊まらせてもらってる部屋でぶっ倒れているところです。
さてさて、昨日の記事ではなぜ、熊本に行くことにしたかを綴ったので今日はその記念すべきヒッチハイク第1日目の出来事をお伝えします。
その前に、言っておきたいこと。
高速道路の入り口近くまでは電車やバスで行って、そっからその近くの信号で止まっている車に高速まで乗っけてもらうよう頼みます。
そしてそっからはSAやPAを繋いで、目的地までといったかたちです。
なんやお前電車も使っとるやんけ!
と思う方もいらっしゃると思います。
そうです、楽をするためにです(笑)
家の前からスタートするとご近所さんや知り合いに見られる可能性があるという羞恥心が僕にはまだあり、そこを変えていこうとは思いません!
まぁまぁ、そんな事はどうでもいいのですが、
16日の朝、いつものようにバックパックを詰め(いつもとか言っていますがまだ2度目)
家を出て電車で用賀駅まで向かいます。
途中眠すぎて用賀駅で乗り過ごすという事をしましたが、まぁなんとか10時過ぎには開始!
そして少し歩いて用賀インターの近くへ。
10分くらいで、大型のトラックの運ちゃんが乗っけてくれました。
最初乗っけてくれる人は毎回トラックな事が多い気がします。
まぁ簡単な自己紹介してお喋りをしました。
僕「よく僕みたいにヒッチハイクしてる人って見ますかー?」
運「うーん、最近はあんまないなぁ。ゴールデンウィークの時は少し見たかなぁ。
でもこないだ見たときは方向が違くてね、乗せてあげられなかったから次誰か見たら乗せてあげようと思っててねー!」
僕の前にヒッチハイクしていた方のおかげで僕が今回乗せてもらえたという事です。しかも、いつもは高速乗らないけど今日はたまたまいつもと違うところに配送だから、とのこと。
こうやって、ヒッチハイクしている時はいつと一期一会で、数十分時間が違ったらこれから先人生で会う事もないような人に会う事が出来るので面白いです。
2台目の乗せてくださった車の方々が、これまたファンキーな人でした。
僕がまだ声を誰かに声かけ始める前から、僕が手に持っていた紙を見て
「なにあれ、ヒッチハイク?」
これはキタと思いました!話しかけられるパターンは少ないので、乗せてもらえる可能性が高いと思い振り向くと
そこには髪の毛が赤色、オレンジ色、金髪の超見た目イカつい人たち、、、
(⚠︎黒もいました。)
正直一瞬声をかけるか迷いましたが、その時既に僕双方の目はガッチリ合っていて、というより既に面白いモノを見る目でこっちを見ていて
人は見た目じゃない!!!
それを僕は知っているので声をかけました。(モテるのは見た目がかっこいいやつだけ)
「あの〜僕今実はヒッチハイクしてまして、兵庫に向かってるんですけど…」
一瞬乗せるかどうかを会議され(フリをかれ)、まさかの快くOKを頂きました。
乗せてくださった方々は、ミュージシャンだそうで。4人組のバンド+それをサポートする仲間2人計6人でつい前日まで仙台にいて、今日は静岡に帰ってきてる途中だったそうです。
Boundという名前のハード系のロックバンドで、皆さん古くからの付き合いだそうで。歳は皆さん40代くらいで、仕事の合間を縫って今でも音楽活動をしているそうです。これからもずっと続けていくつもりらしいです。
めちゃくちゃカッコいい。
僕はそう思いました。
いい歳こいて、まだ遊んでんのか。
僕は将来自分が歳を取っていった時に、こう言われたいです。
自分の好きな事を、何歳になっても追い続けてる姿はめちゃくちゃカッコいいです。
ちょっと前に、インドのとあるゲストハウスでお会いした人を思い出しました。
その人は、インドに半年間、シタールというインドの伝統楽器の一つを練習をするためだけに来ているそうです。
朝起きてから夜寝るまで、食事の時間以外はほとんどその楽器を弾いていました。
ある日、僕はその人(Rさん)に聞いてみました。
僕「Rさんは、こうやって一つの楽器を練習するためインドに来て、
その後日本に帰ってから何かしたい事とか、やりたい事とかってあるんですか?
シタールでCDを出したいとか、ミュージシャンとしてデビューしたいとか、」
R「ないねぇ、そういう事は。俺はコレ弾いてるのが好きだし今はただもっと上手く弾けるようになりたいだけかなぁ。
結果はやりたい事やってればそのうち勝手に付いてくると思うし。」
Rさん、見た目はとても若そうに見えますが、実は今30代後半。現在の職業は無職、好きなものは音楽。
この先の人生どうしよう
仕事はちゃんと就かないと、
貯金も将来のためにしておかないと、
いつまでも好きな事ばっかやってられないや。
歳を重ねていく毎にそう思われる方が大半だと思います。僕ももしかしたらそうなるかもしれません。
でも今僕が強く思っている事は、
人間いつ死ぬかわからない。
大袈裟じゃなくて、
それは明日かもしれないし何十年先かもしれないし。
何でも出来る環境に生まれたに、
自分の好きな事、面白いと思った事をやっていかないのは勿体無い。
海外にいる時、学校に行くお金も無いから子供の頃から親のために働いている人たちをたくさん見ました。
足が両足ないのに、履い歩いて電車の中を掃除してチップを稼いで生活している男の人を見ました。
今も差別に苦しみ、過酷な環境の下で暮らす人々を見ました。
国に国民とも難民とも認めてもらえず、記録上存在しない人として扱われている人にも会いました。
僕は日本という国に生まれ
日本国民の証であるパスポートを貰い
それさえあれば世界中ほとんどの国に行く事が出来て、
学校にも行かせてもらえ、ご飯も食べさせてもらえ、バイトだってすぐ見つかるしそれだけでも餓死する事は少ない環境にいるのに
それでもやりたい事に挑戦しないのは
そうでない人たちに失礼だとも僕は思います。
だから、僕は今やりたい事、やってみたい事をただただやっていきたいと思いますし、これからもそういった思いは変えたくないと思っています。
Rさんは、そういった僕の思いは変えていかなくてもいいんだよと体現している人で、だから僕にはそれがカッコよく見えました。
今回ヒッチハイクでお会いしたこの6人のミュージシャンの方々も、自分たちのやりたい事に真っ直ぐで、それが伝わってきてとても素敵に思いました。
結局その方々には終始笑わせてもらいながら、お昼を奢ってもらったり予定にない場所まで僕が次の車を早く見つけられやすいようにと送ってもらったりと本当にお世話になりました。
みなさん本当に優しかった。
その後も順調にヒッチハイクを進めて行くのですが、その日6台目の乗っけてもらった車で事件は起きました。
「お兄ちゃん兵庫行くんだっけね?」
はいそうですー!
「でも俺らこれから石川県帰るところなんだよねー。」
はい、なので途中のどこかSAで降ろしてもらえると助かります!
「俺らと石川まで行かね?」
いやいやいやいやいや!!!
僕最終的にな熊本行きたいんです!
そして今日は兵庫にいる友達の家に泊めてもらう予定でして、明日も調理の専門学校の学校見学に行く予定がありまして、もし今日石川県に行ったら明日の大阪まで間に合わない可能性がありますので今回は遠慮させて頂きたく思っておりまして、、、
「予定は予定通りにいかないから面白いんじゃねえの?」
「お前ヒッチハイクして誰かの車に乗っけてもらった時点で、そいつにてめえの命預けたってことだよなぁ?」
「専門学校なんて行かなくていいからよ、今から連れてく店で修行してけや!」
「人生なんてアドリブなんだよ!!!!」
もう、僕が何言っても通じませんでした。完全に僕を拉致る気でした。
ここで僕の物語も終わりだと思いました。
まぁ実際は内心このまま石川まで行ったら面白そうだと思う自分もいて、
お兄さんたち面白そうで親切だったし
翌日僕が大阪に迷うように知り合いのトラックの運ちゃんに手を回してくれたので
石川県に行っちゃいました!!!!!
まず、運転していたブラジル人の方と銭湯に行かせて頂きました。
そしてその後焼肉に連れて行ってもらいたくさんご馳走になり
連れて行きたかったお店が休みだったからってその店のマスターまでその人の家族ごと呼んできてくれて
わいわいして、
その後人生初となるとスナックというものも経験させてもらいまして、
ちゃんと深夜1時過ぎくらいにはそのトラックの運ちゃんのところまで連れてって貰いましたわけでありまして。
もう、こんなに面白いことある?
ってくらい楽しかったです。
ヒッチハイクしててよかったと思う瞬間でしたし、これからもぜひ僕を乗っけてくれる方にはその方の故郷に強引にでも連れて行ってもらいたいと思いました。
旅は、どっか行くこととか美味しいもの食べるとかじゃなくて
"出会い"なんだなぁとつくづく思います。
そういう意味で言うと、人生そのものが旅とも言えるなぁと。
まぁそんなこんなで兵庫を目指していたはずなのになぜか石川県まで行き
けれどちゃんと大阪に翌日間に合ったというとんでもないヒッチハイク1日目を終えました。
めでたしめでたし。
今日も最後まで読んでいただきありがとうございます!
次回は(多分)大阪にての専門学校の学校見学で思った事と久しぶりと久しぶりじゃない再会の話を書きます!
P.S. こう文章書くともっといいよとか、ブログそのものの書き方のアドバイス、またまた単なる感想や質問、
さらにはお前面白そうだから会おうぜなんて方がいたら是非声をお掛け下さい。