熊本の山奥に篭って僕が感じたこと。

 
 
 
みなさんこんにちは!
SORAです。今日はいよいよ、僕が熊本に行ってきてした事と、それらを通して感じた事を書きたいと思います。
今回は少しいつもより記事が長めです。
それでは、はじまりはじまり〜
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
僕は今回、熊本県では比較的地震による被害の少なかった水俣市に行ってきました。しかもその水俣市の中でも山奥の方に滞在し、その期間中はその山を出る事はありませんでした。(*監禁されていた訳ではなく、街から1時間以上車で走らないといけない距離にあり、車の運転が出来ない僕は必然的にそうなったわけであります。)
 
 
 
 
 
 
 
さて、じゃぁ僕が一体その山奥で何をして来たかというと、、、
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
茶畑でお手伝いをしてきました!!!!!
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
えっ、待てお前。何でそうなった。
と思われた方もいらっしゃると思いますので少し説明させて頂きます。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
昨年12月、僕はモロッコにいました。
そこで、ある方に出会いました。
ヘアカットアーティスト、サトシさんです。

世界よ笑え!ヘアアーティストSATOSHIの軌跡

サトシさんは旅中、ずっとリアルタイムでブログを更新していました。(現在は旅を終え、帰国中。)

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
サトシさんは、10年間ほど日本で美容師として働いていました。そして、そろそろ自分のお店を持ちたいと思うようになっていった時に、その前に自分がしたい事が何かを考えた時に思い付いたのが
"世界一周"だったそうです。
ただ世界一周をしても面白くないから、髪を切りながら旅をする。
そう決め旅に出られたそうです。
 
 
 
 
 
 
 
サトシさんは僕が旅をしていた間に、お会いして本当に良かった、素晴らしい人生観を持っているなと感じた方のうちの一人です。
 
 
巡り合わせとは面白いもので、モロッコで別れを告げた後も思いがけずスペインで再会し、
 
 
僕が日本に帰国して間もなくサトシさんも日本に帰国し、東京→福岡間をヘアカットをしながら帰ると仰っていたので
ぜひ東京に来られるなら僕の家に寄って行ってください!とお願いをして、僕の家に泊まってもらったのです。
(僕の配慮不足で、充分なおもてなしをする事が出来なく申し訳なかったのですが。)
 
 
 
 
 
 
 
そして、サトシさんが僕の家に滞在している間にサトシさんがあるトークライブのイベントにスペシャルゲストとして登壇されました。
そのイベントに僕は予定が合わず参加しなかったのですが、
サトシさんに誘われ二次会に参加させてもらう事になりました!
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
その二次会では、さすが旅人の集まるイベント。世界を旅する理学療法士こと、カッキーさん(世界を旅する治療家 カキザワ カッキーさんもブログをやられています。)
や幼くしてジンバブエにて半年過ごし、価値観をめちゃくちゃに壊され初めての旅は14歳だった、そして今は旅する字書きの精さん という方など、たくさんの面白い方にお会いする事が出来ました。
 
そしてそこで、僕はある方に出会いました。
 
 
TWiiN RAYNという2人組ユニットのお一人、アマノさん。
まずアマノさんがソロで歌を歌ってくれて、その後二人でまた他の曲を歌ってくれました。
 
とても素敵な歌声で、歌っているその姿や作り出される空気感に感動しました。
 
 
 
お二人は日本を中心に歌を歌いながら旅をし、誰もいない自然の中で歌ったり老若男女の平和の音楽隊で川べりを行進したり、またその中で感じた想いを作品として漫画にされたりと、音楽活動だけに留まらず様々な活動をされています。
 
 
 
 
 
 
 
そんなお二人が歌を歌って下さった後に、少しアマノさんに僕の事を紹介する時間を頂きましたので、
僕がこれから熊本に行く事とその趣旨、まだ具体的に何を現地でするかは決めていない事を伝えました。するとアマノさんが
 
 
「ウチの実家が熊本にあって、紅茶を作っているでぜひ来て下さい!!お手伝いをしてくれれば宿泊する所と食事はこちらで用意しますので!!!」
 
 
と仰って下さいました!!
 
元々、食べ物を調理する側だけじゃなく生産者側の仕事にも興味があり
食べるのも好き。飲み物もモチロン。
そしてこんな魅力あふれるアマノさんのご実家となればきっとまた面白い出会いがあるはず
そう思い僕は二つ返事で
 
 
 
「ぜひ、お願いします!!!」
 
 
 
とお願いをしました。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
こういった経緯で今回僕は熊本の山奥にある紅茶畑で少しの間働かせていただく事になったのです。
 
 
一期一会って本当に大事で、
 
自分のやりたい事を周りに発信していけば、それが繋がっていく。
 
そう僕は信じていています。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
前説が長くなりましたが、では今から今回の熊本滞在中の出来事を追って書いていきます。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
1日目
 
 
午後4時頃、ヒッチハイクを終え無事熊本に着く僕。
 
アマノさんから事前に教えてもらっていた連絡先に電話をすると、アマノさんのお母さんが出て下さいました。
 
 
数十分すると、アマノさんの8つ上のお兄さん、レイさん(レイさんも言うなれば、アマノさんですがw)が車で僕を迎えに来て下さいました。
顔が似てらっしゃったので会ってすぐわかりました。
 
 
今回の滞在中でも色々なお話を聞かせてくれたレイさん。さすがアマノさん家の次男。とても親切でユーモアのある面白い方でした。
2日目の朝実際に見させてもらって驚いたのですが、レイさん、実は奥様と一緒に全て0から家を自分で建てたそうです。(専門的な建築の知識があった訳ではないそうです!)
自分たちで資材を買ったりamazonで本を買い、それを読みながら全て独学でやられたそうです。電気や水道などの生活ラインも業者さんに頼まず自分で繋げたそうです。これが最近流行ってるDIY(Do It Yourself)ってやつですね!
自分たちのことは自分たちで全部やる、これがお父様の教えらしいです。
そしてそのお父様、シゲルさんはというと、野生のイノシシを仕留め屠殺しそれを食べることもあるらしいです。
 
 
他にも色々なクレイジーなエピソードを聞きながら、今回お世話になる天野製茶園のある山奥に到着し、初日は少し皆さんと挨拶した程度で仕事は特にせず休ませて頂きました。
 
 
 
 
 
僕が今回滞在したのは、普段*WWOOFerさんらが泊まられてる空き家。(*WWOOFとは、農業体験と交流の場を繋げるNGO団体です。基本的にお金を介さず、ホストされる側は労働力を提供する代わりに宿と食事を提供してもらいます。)(そしてホストされる側をWWOOFerと言います)
 
木造作りの一軒家で、居間もキッチンも空き部屋も二つあって僕一人には寂しくなるくらい広かったです。
普段は外国から来たWWOOFerさんらで賑やからしいのですが、その時はたまたま僕一人でした。やはり、震災の後、外国から来る方も減ったそう。
 
 
 
 
 
2日目
 
 
 
 
 
朝起き、まず驚いた事は
 
風の音と小鳥のさえずり。
 
これしか聞こえないことです。
生まれも育ちも東京で
雑踏の絶えない地で生まれ育った僕には
ただそれだけのことが大きな感動でした。
 
 
まず最初は、レイさんのご自宅に連れて行ってもらいました。ドアを開けた瞬間飛び出すアニマルパークみたいな光景に驚きを隠せませんでしたが
せっせとウサギの餌やりのために庭のそこらへんに生えてる草を刈りました。
僕が10分くらいしてもまだ終わってない作業をレイさんは10秒ちょっとでやられていました。(言われたことすらちゃんと出来ない僕)
 
 
 
そしてその後は茶摘みに行きました。
手で一つ一つ摘んでいくのかと思いきや、機械でぶわぁーーーっといきました。
 
 
 
そりゃそうですよね、こんなに広いですもんね。(この写真に写っているだけではないですw)
 
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もちろんその機械を運転することなんて僕には出来ないので荷台に乗せてもらいお手伝いするだけ。
 
 
 
トラックの荷台に目一杯摘んだ茶葉を積んで、紅茶の製造作業場へ。
 
 
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この少年が立っている所に、茶葉を移動させます。
 
 
摘んでから1〜2晩は摘んだ茶葉を干して柔らかくする作業。
 
 
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外でも今回は行いました。
こうやって表面を均一に、かつ自然発酵させないために茶葉を積み立てすぎないように注意します。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
さて、その後は茶畑の雑草刈りをしていました。
実は、この雑草刈りが、一番辛かったです。
天野製茶園さんでは農薬・化学肥料などは一切使用せずお茶を作ってらっしゃるので
虫や雑草がそこら中に共生しています。
なのでそれらを手作業で取り除いといかないといけません。
刈っても刈っても終わらない作業。
今はまだ楽な方で、夏はこの3倍ほどに雑草の量が増え、さらに虫が大量発生し蜂などに刺されながらも作業をしないといけないらしいので
いかにそれが過酷な作業かを知りました。
 
 
 
 
 
 
 
元々は、天野製茶園さんの方でも農薬やら除草剤を使っていらしたそうです。しかし、2代目である天野さんのお父様(シゲルさん)の奥様が身体を壊してしまい作業を手伝うことが出来なくなってしまったそうです。
その時に、やっぱり農薬など化学的なモノを使い間接的に身体に取り入れてしまうことは、やはり生産者側としても起こしてはならないと思い
今ではもう30年以上無農薬のオーガニック紅茶を作り続けてらっしゃるそうです。
(ただし、無農薬、オーガニックは売りとせず味と品質の高さで勝負しているところがまたかっこいいです。)
 
 
 
 
 
 
始めた当初はやはりありとあらゆる所から生える雑草、それに伴い大量発生する虫たち、葉が病気にかかってしまうなど
大変苦労されたそうです。近隣の畑の人からも虫がこっちまで寄ってくるから止めてくれと反対されたそうです。
しかし続けていくうちに段々と慣れ
病気なども、葉の方に耐性が出来ていき
病気などにかかることも少なくなっていったそうです。
そしてお茶の味も、無農薬にしてから本来の美味しさを出せるようになっていったと言っていました。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
そういったなかで、雑草刈りは欠かせない大事な作業の一つ。
 
 
 
 
 
 
 
 
3日目
 
 
 
 
 
 
この日は、出来上がったお茶たちを納品する為に袋に詰めていく作業。
シールを切る、貼る、お茶を詰める。
 
 
 
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一般的な紅茶だけでなく緑茶、ほうじ茶、上紅茶や生姜紅茶など、その他にもいくつかの種類のお茶を作っていらっしゃり
これら全てのお茶の袋詰めをシールを作るところから全て自分たちでやっているそうなので、この作業もたくさんの労働力が必要とされます。
 
 
天野さんのお父さんお母さん、そして二人の兄夫婦、お手伝いさんとアルバイトで来られる方2,3人でこれら全ての作業をこなす事はもちろん、
しかも、紅茶の生産量が九州一、個人でやれている所でだと日本一というのだからその大変さは言わずもがなです。
 
 
 
 
 
 
 
4日目
 
 
 
製茶をしていく工場ラインでお手伝いに入らせて頂きました。素人の僕ですので、あまり専門的用語はわからないですが、
 
お茶っぱを、しならせる→荒く揉む→圧力をかけながら細かく揉む→発酵させる→何段階に分け乾燥をさせる→仕上げ(余計な茎や茶くずを払い、大きさ別に分ける)
 
 
こういった一連の流れを説明してくださいました。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
そもそも、紅茶って何?
僕はあまりにも無知で、まずそこから知る事になりました。
紅茶、緑茶、ウーロン茶、ほうじ茶、抹茶
実はこれら全て元は同じ茶葉からできています。(皆さん知ってらっしゃいますよね!)(僕は知らなかったです!)
 
 
 
摘み取った茶葉を工程の途中で完全発酵させたのが紅茶になり、
半発酵しかさせなければウーロン茶
発酵をそもそもさせなければ緑茶
それを焙煎に近いかたちで火をいれていくとほうじ茶になるそうです。
抹茶は緑茶に製法は似ているのですが
色々と手間暇がかかるそうです。
(ここの説明は複雑になりますのでググってくださいm(_ _)m)
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
この日は僕が入れるラインに所々入り手伝いをさせてもらったのですが
普段はシゲルさんお一人でやっているそうで、僕の父親と歳が一緒にもかかわらず元気な姿に感動しました。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
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こんなに、広い。
 
 
 
 
 
 
 
 
この日のお昼ご飯は、シゲルさんと、お手伝いさんと、天野さんと10歳離れている長男のヒロシさんの子供さんらと頂きました。
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「筍とか山だからそこらへんで取れるんだよねー。」
こんな一言も、こういった田舎だからこそ。
とても羨ましく感じました。
 
野菜もご近所さんから貰ったり
こういった地域のコミュニティが残っているのは本当にステキです。
 
 
 
 
「東京だと、時間が違うでしょ。」
って言われました。
人が多く、仕事に溢れ、休む暇もなくただ流れていく時間は
こういった山奥など田舎で流れる時間とは違う。
一息つく間があるんだよね。
 
この言葉は、東京から来た僕には痛いほどわかりました。
 
 
 
 
 
 
 
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おじいちゃんに花を摘んであげる孫。
こんな日常の一瞬が、とても和やかで僕は心が安らぎました。
 
 
 
 
 
 
 
 
5日目
 
 
 
 
 
 
 
この日は、地元のテレビ局の取材の方が来られました。1年に1〜2回あるそうです。
 
 
出張で走り回ってた長男のヒロシさんも取材のためこの日には戻って来、朝から忙しそうでした。
 
 
僕はと言えば、少し掃除をしてからは
お茶のシール貼りや袋詰めをしていました。
 
 
 
 
 
 
一瞬僕もカメラに映りましたが、カットされる可能性もあり恥ずかしいので
放送日にこっこりYoutubeで見ることにします。(笑)
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
6日目
 
 
 
 
作業最終日。
張り切って朝早く起きるも昨日は普段の作業にテレビの取材も加わり一段と忙しかったらしいので、今日は少しお休みしながらと言われました。
 
 
 
 
いつもは9時から作業開始なのですが、今日はまだいいよ〜と1時間ほど最初放置されました(笑)
 
なので、お茶を袋に詰めたり、雑草刈りをしていました。
 

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囲炉裏のある和室でお昼休憩。その後はシゲルさんに連れられ、緑茶を製造する工場を見させて頂きました。

 

そしてその後はまたお茶の袋詰めを手伝わせて頂きました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

こうして、僕の短い茶畑体験in熊本は幕を閉じました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

余りにも短すぎる今回の滞在、しかしとても内容の濃い物になったと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

元々、食に興味のあった僕が今回、生産者側のお仕事を手伝わさせてもらい

ますます、自分の食に対する興味の幅は広がりました。

忙しすぎる街の雑踏も喧噪も聞こえない、山や川に囲まれた環境のもとで、

自然という人間の力を遥かに超越したモノ

上手く付き合っていく事で成り立つこのお仕事。

どんな素晴らしい料理も、それは素材があってこそのモノ作り。

「いただきます。」

この言葉の大切さを再確認する一歩となりました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして今回、宿と食事を提供してもらう代わりに、労働力を提供するといった

関係作りに試みれたのも良かったと思っています。

そこに”お金”が仲介しないからこそ、限られた時間の中で僕はどれだけ多くの事を吸収出来るのかに専念する事が出来ました。

だからこそ、今回こういった経験をさせてもらった事はとても嬉しい事ですし、

僕の周りの人にももっと今回の体験を伝えていきたいです。

 

 

 

そこで、今回紹介したいのが前述もしたんですが、WWOOFWorld Wide Oppotunities Organic Farms)というNGO団体。登録制で、僕は今回はこれに登録せず直接アマノさんと知り合ったためお手伝いをさせてもらえる事になったのですが、

これに登録する事で、日本全国どこでもつながる事が出来

お金を介さず農業体験などが出来る仕組みです。

「知識」や「経験」に勝るものは僕は無いと思っていますし、

ぜひ少しでも農業や食べ物、環境問題や人と人との交流に興味のある人は

このWWOOF(ウーフ)を利用してみてもらいたいと思います。

WWOOF ジャパン - ホーム

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
7日目
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
朝、お母さんとレイさんに別れを告げ、(お父さんのシゲルさんは朝から仕事があり最後に挨拶する事が出来ず残念でした。)
 
ヒロシさんに熊本市内まで送ってもらいました。
 
 
 
 
 
 
 
 
送ってもらう中、ヒロシさんにもたくさんのお話を聞かさせてもらいました。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
ここ水俣市は、今から約60年前に起きた公害病水俣病で知られ、
その公害が残した傷跡は今でもたくさん残っているという事。
流しては行けない化学汚染物質をある企業が湾に流した事により引き起こされた
水質汚染。動物の生態環境を壊し、食物連鎖によりその害は人間までにも及んだ。
弊害として、これらの事件によってさらに深刻だったのは、人と人との”繋がり”。
人が信頼関係を築いていくのに時間はかかるけど、壊れるのは一瞬で
その”繋がり”が一度切れてしまえば、それを修復するのは容易ではないという事。
水俣市のような、都会とは少し離れた田舎では、その人と人との繋がりが最も大事で
助け合い、思い合いなどそういった田舎の強さは時に弱さにも変わるということ。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
そして、今回の地震についての話もしました。
 
 
地震が起きた時に大変だった事は、情報の統括。行き交う助けを求める声の中
どの声を最優先させるべきかを見極める人が不足して、みんなが大混乱になった事。
 
送られてくる物資も、それを仕分ける人や自治体で働く人同士のコミュニケーションが
人が不足しすぎて上手くとれないから、せっかくの食べ物も腐らせてしまったりした事。
 
相次ぐ余震のせいで、不安で夜も眠れず、帰られる家があっても空き地に自主避難したり車で夜を明かす生活未だに送る人たち。
 
 
 
水、電気、ガスなどの生活ラインも断たれ、家も崩壊しただどうすれば良いかわからなくなっている人がたくさんいるそうです。
 
 
 
 
 
地震が一ヶ月以上経った今でも、復旧作業はまだまだ進んでいない。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
そしてヒロシさんが懸念するのは、今回の地震がますます田舎の若者の過疎化・高齢者社会の流れを加速させていってしまうのではないかという事。
農業などを生業としていた人たちが、都市部に出て行く。畑も頑張りたいけど、今は
食べていかなきゃいけないから、その為にはお金を稼がなきゃいけないから。
その人たちの言っている事は決して間違いではないし理解も出来るけど、
ヒロシさんはこういう時こそ周りの、被害の少なかった熊本県民や周辺の県民の人が
力を貸し、一歩踏ん張る手助けをしていかなきゃ今の田舎に未来は無いと言います。
だから、九州以外から来られるボランティアの人達の力も本当に嬉しと言っていました。
 
 
ヒロシさんは今、こんな活動もしています。
 
例えば、僕みたいに今回熊本の田舎に出向いて、その土地の良さを知る。
人と人との交流だったり、自然の恵み、そして少しのお金で都市部では出来ない豊かな暮らしが出来る事。
けど、こういった事を知るも仕事や家族の関係でなかなか移住という選択を踏めない人達の為に、そういった人達とのコミュニティの輪をきらない為に
双方の地でイベントを開き、まず交流の場を作る、広げる。
そして”特別借住民票”と言ったものをそういった人達に発行してあげる。
この”特別借住民票”を発行してあげる事で、例えばその土地でのお祭りや行事ごと、イベントなどの情報の際、今まで回覧板などだけで回していた情報を
そういった人達にも届けてあげるようにする。
 
こういったプロジェクトなども現在進めていらっしゃるそうで、もし東京でイベントがある際には僕の方からも告知させて頂きますし、
今回僕の記事を読んで、天野さんのところで紅茶作りに携わってみたい!熊本にいってみたい!田舎に行ってみたい!という方が一人でも出でくれれば嬉しいです。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
今回は学ぶ事が多くて、これからの人生をもっと楽しく、豊かにさせていく上で
とても良い経験になったと確信しています。
 
 
もし何か質問や感想やがあればどんどんお受けいたします!
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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地震のせいで刈り取りまで手が回らず、せっかく育った麦も収穫出来ずじまい。
こんな光景がたくさん広がっていた。
「今年は本当にきれいにそだったのになぁ。」
そう悲しそうに呟くヒロシさんの言葉が忘れられない。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

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九州、特に熊本では鳥の刺身が食べられるなんてのは当たり前らしい。
スーパーで普通にこの値段で購入出来、味は絶品でした。差し入れてくれたレイさん、ありがとうございました!!!
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

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「今回のお手伝いのお礼と、宣伝も兼ねてね!と頂いた大量のお茶。」
欲しい方、先着で差し上げます。
ちなみにこの天野さんの紅茶、あの有名な和菓子屋さん、とらや さんの”紅茶羊羹”にも使われています。各種お茶もネット通販で全国どこでも手に入ります。
 

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紅茶の製造工場の外見。ブランコは子供の為に手作りされている。

 

 

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TWiiN RAYNで活動する、天野 達さんと はぎのゆきえさんによって描かれた(と思われる。)

 

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事務と試飲会、Tea Rooms などを兼ねている。f:id:i-am-sora224born:20160527165952j:plain

 

熊本市内でたまたま入った、お洒落なレトロなコーヒー屋さん。
コーヒーも詳しくなりたい。

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くまもん。言わずと知れた熊本のゆるキャラ

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左から順にいきなり団子、オランダ揚げ、サラダちくわ。

いきなり団子の”いきなり”は、急な来客にもすぐに(いきなり:熊本弁でいきなり、と言う)出せるくらいぱっと作れるからとのこと。ちなみに熊本ではサツマイモの事を”唐芋”と呼ぶ事の方が多いそうです。

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雨上がりの紫陽花。梅雨に入り雨が増えていく事もあり、テントなどをこれから取りやめさせていくそう。帰る家も無いけど、テント暮らしでも危険との判断によるものらしいです。

 

 

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熊本城は入城禁止、塀や石堤が崩壊しているところがあり危険。

近くの市役所の14階から全体が見える。コレを見るのは、悲しい。

けど、これがまた観光客の集まる場になる事を祈って、少しだけ見てきました。

 

 

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路面電車の走る風景は、どこか和みます。

  

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「がんばるばい!熊本」

 

 

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デコポンジュースと二個目のいきなり団子。こちらは皮に塩気は無く、甘みも少なくあっさりとしていた。f:id:i-am-sora224born:20160527172246j:plain

いきなり団子を包む皮にもたくさん種類がある。紫芋とか、黒糖とか。  f:id:i-am-sora224born:20160527172223j:plainクリーム大福も熊本の名産品。なんやかんや結構熊本の名産を食べられて良かったです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今回の滞在でお世話になった皆様、本当にありがとうございました。

また、熊本に行きます。

 

 

 

 

 

最後まで読んでくれてありがとうございました!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

P.S. 記事の途中で紹介した精さんからの告知です!!!

 

6月12日(日)17:00〜

世界一周団体

「TABIPPO」さん主催の『旅大学』にて!

大好きな字書きの『たっくんコドナの落書き』と共に、トーク&ライブイベントさせて頂きます!よかったら遊びに来てください!!!!

詳細は下記URLにて↓

【6/12】『旅を語ろう!』旅大学交流会開催! | 旅大学

 

とのことです!!!精さんだけでなく、たくさんの面白い方が来られると思います。

人生、ひょんなことでがらっと変わってしまいます。変えられちゃいます!

この機会に、ぜひ会場まで足を運ばせ面白い方と友達になりましょう〜😁